砥部焼は、愛媛県砥部町を中心に作られる陶磁器です。その歴史は江戸時代に遡り、大洲藩の庇護のもと二百十余年の歴史があります。白磁に呉須の藍色が施され、厚みのあるぽってりとしたフォルムと材質の堅牢さから、日常使いできる陶磁器としてまた、夫婦喧嘩で投げつけても割れないという話から、別名喧嘩器とも呼ばれています。県の伝統的特産品、国の伝統的工芸品としての指定を受けた愛媛県の特産品です。愛媛県指定無形文化財指定。
今治タオルは、「タオルの町」愛媛県今治地方で明治より百十余年の歴史を刻みつづけています。西日本最高峰の石鎚山付近に流れる伏流水の良質な軟水を用いて晒しを行うことで、繊維にやさしい仕上がりとなり、繊細かつ柔らかな風合いや鮮やかな色が表現できます。今治タオルは全国シェアの7割近くを占め、全国一の生産量を生んでいます。
羊羹の名称は、当初は桜羊羹であったのが、薄墨桜羊羹となり、幕末頃に当代の中野喜十郎によって現在の薄墨羊羹へと改称。以来、伝統の技を受け継ぎ、大正8年、全国菓子大博覧会で最高の名誉大賞牌を受賞。昭和52年の博覧会では、その年に新設された最高賞である名誉総裁高松宮賞を受賞するなど、全国屈指の銘菓として名声を博しています。